東京と大阪で手話教室、受講生募集
公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団は、4月7日、聴覚障害のある人が、公共交通機関を利用する際に移動をスムーズに、聴覚障害に対する理解を図るために、交通事業に従事する人を対象に手話教室を開催すると発表した。
東京と大阪の2か所で開催し、東京地区においては、以前より希望があった短期間の入門編も同時に開催される。
受講対象は、交通事業に従事する人で、東京地区20名程度、大阪地区は25名程度募集。開催期間は、入門コースは全10回で5月25日~7月末、初級コース全25回で5月~12月上旬(大阪は11月上旬)までとなっている。
講習時間は、18時30分~20時30分で、初級コース(手話による簡単な対応)、入門コース(手話による授業等)の学習を行う。
受講料は、賛助会員(事業者)は無料。非会員は、入門コース6000円、初級コース8000円。教材費は別途必要。東京会場は交通エコロジー・モビリティ財団の会議室、大阪会場は中央電気倶楽部会議室で行われる。
2004年から開催されている手話教室。鉄道関係者やバス事業者の参加が多い。タクシー業界でも子育てタクシーや陣痛タクシー、観光客向けに通訳が同乗する通訳タクシーなど、かゆいところに手が届くサービスが次々に登場している。こういった講習も取りいれ、交通バリアフリーが進むことが期待される。
すべての人が安心して利用できる交通機関の実現へ
21世紀では科学技術の進歩とともに交通も発達し、速くて安全な交通機関を利用できるのは当たり前になってきた。
これからは、すべての人が安全で安心に利用できる交通機関の実現や、地球環境に優しい交通システムの構築が求められている。
交通エコロジー・モビリティ財団は、そういった社会の実現に向けて、関連施設に対する支援を実施し、交通バリアフリーの推進、環境対策の取り組みを強化していくとしている。
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公益財団法人 交通エコロジー・モビリティ財団
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