事故につながる「ヒヤリハット」情報を提供
パイオニア株式会社(パイオニア)は4月11日、車載機から収集・生成される「プローブデータ」と呼ばれる道路交通情報を地図上に表示する専用サイトを開設したと発表した。
このサイトでは、過去複数年にわたる「急減速多発地点データ」を地図上で見ることができる。自動車が急減速した地点が集中して表示される場所は、事故につながる可能性のある地点と判断できる。
このデータを活用して、道路形状や周辺環境の分析、改善策の検討に活用できる。
また、改善策の実施を行った場合、その前後で「急減速多発地点データ」がどのように変化したかを分析することで、改善策による効果を計ることもできる。
パイオニアでは、「急減速多発地点データ」は、日本全国または都道府県別のデータとして提供することが可能としている。
パイオニアの車載機での取り組み
パイオニアは、プローブデータを活用した独自のネットワークシステム「スマートループ」を2006年に立ち上げ、同社のカーナビゲーションシステム搭載車の間で精度の高い渋滞情報を共有できる「スマートループ渋滞情報」などのサービスを提供している。
「スマートループ」は、国内の個人向けブランド「カロッツェリア」のカーエレクトロニクス製品の「サイバーナビ」や「楽ナビ」などで採用されている。
この渋滞情報データの他に、車載機から収集した走行履歴データなどを分析し生成した「急減速多発地点データ」を蓄積している。
急ブレーキを踏むことが多い地点と事故発生地点との相関は高いと言われているため、急減速の要因を分析して改善策を講じることで事故発生件数の低減につながると期待されている。
(画像はプレスリリースより)

パイオニア株式会社
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