圏央道開通の効果
国土交通省道路局国道・防災課は、平成27年10月31日の圏央道開通に伴うストック効果を公表。圏央道埼玉県区間の全線開通から3ヶ月、観光客の増加と渋滞緩和に貢献している。
観光事業の活性
ストック効果とは、整備された社会資本の機能によって得られる効果のこと。国交省によると、今回の圏央道開通により、湘南地区へ来訪した車は4割増、観光客の2割増に貢献したとしている。
北関東方面から神奈川・湘南地区への移動がスムーズになったことにより、広域観光交流に向けた地域創生の取り組みも始まっている。
物流の効率化
また白岡菖蒲IC付近に、卸売業の株式会社PALTACが大型物流センターを設置。国内でも最大の市場である関東エリアの事業拡大を目指したものだが、圏央道開通によって、物流センターから入間IC周辺の小売業者への配送時間30分短縮を実現。
今後はトラックの配送効率化を進める検討を行う予定だ。
渋滞の緩和
さらに川越栗橋線周辺の生活道路の渋滞は、圏央道開通により減少したため、事故発生件数は21%減少。そして利用ルートが増えたことにより通行止めの迂回確保、または都心への移動などにも時間の短縮を実現でき、交通の流れがスムーズになったと報告している。

国土交通省のプレスリリース
http://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_000656.html