全体行動計画の取りまとめ
国土交通省道路局では、高速道路での今後の逆走対策として、その進め方を示した全体行動計画(ロードマップ)を取りまとめた。同省では2020年までに高速道路での逆走事故ゼロを目指す。
2020年までに目指す逆走事故ゼロ
高速道路での逆走で確保、または事故に至った件数は年間200件、2日に1回の割合で発生している。
同省では2015年11月に「2020年までに高速道路での逆走事故ゼロを目指す」目標を公表。「高速道路での逆走対策に関する有識者委員会」「高速道路での逆走対策に関する官民連携会議」を設置し、対策の方針について検討を進めている。
今回、これまでの検討結果から、全体行動計画であるロードマップ(案)を取りまとめた。
逆走に至る背景と分析、対策
5割はインターチェンジやジャンクションで発生しており、その7割が高齢者、5割が軽自動車、4割が普通車。またそのうち認知症や飲酒などの危険運転者も15%となっている。2015年は警察や高速道路会社との連携で対策を行っているものの、全国規模での展開が必要とされる。
同省では有識者の示唆も踏まえ、逆走の調査・分析を行い、逆走を未然に防ぐため道路側・運転者側・自動車側それぞれから、ハード・ソフト面での重層的な対策を講じていく予定だ。

国土交通省のプレスリリース
http://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_000648.html