世界一安全な道路交通を目指して
政府は、毎年恒例となっている春の交通安全運動を4月6日(水)から15日(金)の10日間行う。これに連動して、一般社団法人日本自動車工業会(自工会)は、4月6日(水)から5月5日(木)の約1カ月、「自工会・2016年春季交通安全キャンペーン」を実施すると発表した。
政府は、2020年までに、国民に広く理解と協力を求め、様々な交通事故防止の対策に取り組み、交通事故による死者を2500人以下とする目標を掲げている。自工会としても、政府の目標の達成に向けて、車両の安全対策だけでなく、交通安全活動にも積極的に取り組み、安全な交通社会の実現を目指している。
LINEスタンプの「ぼのぼの」、交通安全に全面協力!
20代、30代の女性の間で人気の「ぼのぼのと仲間たち」のキャラクターをこのキャンペーンに起用することで、その子供や親までもターゲットとしてとらえ、幅広い年齢層に交通安全の重要性を分かりやすく伝える狙いがある。
具体的には、四輪ドライバー向けに「後席もシートベルト」、二輪ライダー向けに「あごひも、しっかり、ヘルメット」というスローガンのもと、各メディアに向けてアニメ動画を通して働きかける。You Tube、通行量の多いスポットの屋外大型ビジョンCM、ハイウェイビジョンCM、タクシーの車内モニターなどで配信予定。
シートベルトの着用率 前席9割、後席3割
2008年6月から後席のシートベルトの着用が義務化されたものの、2015年の後席シートベルトの着用率(一般道)は、35.1%。運転席98.4%、助手席94.6%とシートベルト着用の認識は高まっているものの、後席はまだ定着していない。
さらに、2015年の自動車乗用中の死者は後部座席で152人、このうち105人が非着用者で約69.1%にあたる。非着用者が、車外に放りだされて死亡する割合が30.5%と高いため、後席でのシートベルトの着用を徹底することが課題となっている。
二輪は、ヘルメットを「正しく」着用
2015年の二輪車の事故者は、677人。頭部を損傷して死に至るケースが、290人(42.8%)を占める。ヘルメットを着用していても、約3割が事故時にヘルメットが離脱しているため、あごひもをしっかり締めるなど、ヘルメットを正しく着用することが重要だ。
(画像はJAMAニュースリリースより)

JAMA 一般社団法人 日本自動車工業会
http://www.jama.or.jp/JAMA 交通安全キャンペーンのお知らせ
http://release.jama.or.jp/sys/news/detail.pl?item_id=1794内閣府
http://www8.cao.go.jp/koutu/keihatsu/undou/h28_haru/youkou.html