タクシードライバーも認知症患者に声掛けを 「認知症サポーター養成講座」
第一交通産業グループの熱海第一交通と伊豆第一交通は、熱海市中央町の配車センターで3月24日に「認知症サポーター養成講座」を開催した。
熱海市内の高齢化率の高まりにより、家を出て行方不明になる認知症患者の増加が懸念されており、タクシードライバーが認知症患者を発見したときに声掛けができるようにと実施にふみきった。講座では、熱海地区地域包括支援センターの浦田民恵センター長らを講師に招き、運転手約30名が認知症の症状や、患者に対する声の掛け方などを学んだ。
認知症患者に1人でも多くのサポートを呼び掛ける
浦田氏らは「認知症について正しく理解し、1人でも多くの人にサポートしてほしい」と呼び掛けた。さらに、「長い文章で複数の指示を出さず、ゆっくり、一つずつ、簡潔に話すことが大切」など、認知症患者と話す際に意識する点などを述べた。
熱海市内でタクシー業者が認知症サポーター養成講座を開くのは初めての試み。両社は「認知症への知識を深めた乗務員が優先的に認知症の人に対応できるよう、これからも認知症講座を続けていきたい」とのことだ。

第一交通産業グループ
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