IoTサービスの名称は
ドイツの自動車部品製造大手Bosch(ボッシュ)は3月9日、IoTによるサービスを提供するため、ドイツのコンピューターセンターに自社のクラウドを立ち上げた、と発表した。
IoTサービスは「Bosch IoT Suite(ボッシュIoTスイート)」と呼び、同社サイトで幾つかの事例を紹介している。
事例には実用化直前のものも
交通渋滞対策としてのパークアンドライドの利便性向上のために、ボッシュのIoTサービスが活用できるとして、2018年6月までパイロットプロジェクトが行われている。
これは、ドイツ南西部の都市シュトゥットガルトで、鉄道路線S2およびS3線の沿線にある15カ所のパークアンドライド施設を使い実施されている。
駐車場に設置されたセンサーが常に駐車スペースの空き状況をリアルタイムで検知し、インターネットを経由しクラウドにデータを送信するシステム。
パークアンドライドの利用者は、同社のクラウドサービスや交通局のサイトで空き状況を確認することができる。
別の事例は、トラックが高速道沿いのパーキングエリアで休憩したいときに、空いている駐車スペースを事前に予約できる、というもの。
駐車スペースは盗難などに備え、安全が確保されている。
予約と決済は自動的にキャッシュレスで行われる。このシステムは、2016年夏に運用が開始される「Bosch IoT Cloud」上で提供される予定。
ドイツでは、安全運転を続けるドライバーに対する保険料のキャッシュバックサービスが広がっているが、IoTを利用したユニークな試みとして、ボッシュでもそれに対応したサービスを検討している。
加速度やコーナリングなどのデータを収集する機器を車に取り付けて、データを暗号化して保険会社に常時送る、というもの。
保険会社はデータをもとにドライバーの安全運転の傾向を分析し、それに応じてリベートを払うことができる。
この発表は、ベルリンで開催されるBosch ConnectedWorld IoT conferenceに合わせて行われた。
(画像はプレスリリースより)

Bosch Media Service(英語サイト)
http://www.bosch-presse.de/