適正な空気圧のタイヤが安全走行につながる
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)は16日、タイヤの空気圧の違いによってバーストの危険性がどのように変わるのか、タイヤメーカーの試験機を使って検証し、その結果を公表した。
この検証試験は、タイヤメーカーの協力のもと実施された。試験では、新品のタイヤを2本用意し、空気圧が「適正」なタイヤと「半分」のタイヤが、速度によってそれぞれどのように変化していくのかが検証された。
その結果、空気圧が半分のタイヤは速度を上げるにつれ表面温度が上昇し、時速200kmでは表面温度は100度に達したばかりでなく、表面が波打つスタンディングウェーブ現象が発生した。そしてさらに速度を上げ、時速210kmになったところで、空気圧が半分のタイヤはバーストした。
走行中にバーストしたときは落ち着いて対処を
この検証試験では、同条件で検証が行われた空気圧が正常なタイヤでは、時速210kmを超えた時点でも表面温度が高温になることはなく、スタンディングウェーブ現象も発生しなかった。
同社では、空気圧の低いタイヤはたわみやすく、スタンディングウェーブ現象が起きやすくなり、表面に熱を持つことで内部損傷しやすくバーストにつながるとしている。また今回の検証試験では時速210kmでバーストが確認されたが、長期間使用したタイヤでは法定速度内でもバーストの危険性があると、注意を呼びかけている。
ほかにも同社では、突起物などによってタイヤが破損した場合、車がどのような挙動をするのかについても検証を行っている。その様子についても記録した動画も公開しており、走行中にタイヤがバーストしたときも、慌てずにハンドルをしっかり保持して減速してほしいとしている。
(画像はニュースリリースより)

一般社団法人日本自動車連盟(JAF)ニュースリリース
http://www.jaf.or.jp/profile/news/file/JAFテスト動画
https://www.youtube.com/watch