ワゴン車両でありながら小型タクシー料金を適用
エムケイ株式会社の京都MKタクシーは、2016年3月より車いすのまま乗れる小型タクシーとしてトヨタ シエンタを導入した。これは同社が運行するユニバーサルデザインタクシー、日産バネットと同じコンセプトによるものだ。
同社では、ワゴン車両でありながら小型タクシーと同じ料金設定で、ユニバーサルデザインタクシーを運行している。初乗り運賃は2kmまで600円だ。ただ、バネットかシエンタを指定して注文した場合は、車両指定料金1,000円が別途発生する。
しかし、このユニバーサルデザインタクシーはいわゆる福祉タクシーとは異なり、特に予約しておく必要がない。車いすを使用している人が、急に出かけることになったときにも、迅速に対応できるというメリットがある。
車いす利用者だけでなくさまざまなニーズにも対応
今回導入されたシエンタも、バネット同様に車いすの乗降用スロープを備えているだけでなく、車いす以外の人にも乗降しやすい手すりとステップを備えている。
そのため、例えば足もとがさばきにくい和服やドレスを着用した女性でも乗り降りがしやすくなっている。さらに、ワゴン車両であるため車内の天井も高く、綿帽子や文金高島田を結った花嫁であっても安心して乗り込める。
また、車いすが乗り込むスペースにはさまざまな荷物を大量に搭載できるため、自転車やゴルフバッグ、大型スーツケースなどを持ち運びたいときにも、このユニバーサルデザインタクシーは重宝する。
同社だけでなく、他の多くのタクシー企業にとっても、利用客のさまざまなニーズに最大限応える車両ぞろえは、今後もさらに重要になってくると考えて間違いないだろう。
(画像は車種・料金より)

エムケイ株式会社京都MKタクシー車種バネット/シエンタ
http://www.mk-group.co.jp/kyoto/car_vanette