ADAS後付け製品として初の欧州安全基準適合を獲得
ジャパン・トゥエンティワン株式会社は2月29日、同社がマスターディストリビューターとして販売を手掛ける、イスラエルのMobileye(モービルアイ)社の後付け衝突防止補助システム「モービルアイ」が、自動車の国際安全基準である欧州安全統一規格のUN-ECE協定規則130号「車線逸脱警報装置」において、認証試験をクリアしたことを明らかにした。
先進運転支援システム(ADAS)の後付け製品として、認証試験をクリアし、基準に適合すると認められたのは、これが世界でも初のケースであり、唯一の製品になるという。これによって「モービルアイ」が、自動車メーカーが製造ラインで搭載する同種装置と同等の性能を有する高精度なシステムであることがあらためて証明された。
「前方車両衝突警報装置」での基準取得も計画
Mobileye社は、イスラエルのADASリーディングカンパニー。独自のチップセットとアルゴリズムによる独自のビジョンベースを基盤にしたシステムで、世界でも有数の技術をもつ企業として知られる。主に、自動車メーカー向けの衝突防止補助半導体や一般市場向けのシステム製品などを製造し、衝突防止製品分野では、累計1,000万台の出荷実績、世界70%のシェアを誇る。
同社の「モービルアイ」は、後付けできる衝突防止補助システムとして開発されたもので、乗用車からトラック・バスなどまであらゆるタイプの車両にフィット。高い警報精度などによる優れた安全予防技術と、使いやすく視認性の高いインターフェイスで、運輸事業者・商用車ユーザーなどから支持を得ている。
ジャパン・トゥエンティワンでは2011年の発売以来、Mobileye社の単眼カメラを搭載した後付け衝突防止補助システムを運輸・運送事業者、大口の社用車ユーザーなどを中心に、約5万台を出荷。国内の貸切・高速バス事業者においては、全体の1割にあたる約4,400台に導入するまでにいたっている。
Mobileye社およびジャパン・トゥエンティワンでは、今回の「モービルアイ」について、さらに「前方車両衝突警報装置」における基準取得も計画しているという。この基準については、ECE基準にまだ制定がないため、ISO規格での取得を目標としているそうだ。
両社では今後も、タクシーやバス、トラックなどあらゆる商用車・社用車ユーザーの衝突事故減少を目指し、サポートに注力していくとしている。
(画像はプレスリリースより)

ジャパン・トゥエンティワン株式会社 プレスリリース
http://www.japan21.co.jp/2016-02-29-mobileyeジャパン・トゥエンティワン株式会社 「モービルアイ」
http://www.japan21.co.jp/mobileye/