自動車板金職人の育成の場となる学び舎の設立を目指す
各種新車中古車販売や車両再生などを行う岩本モータース有限会社では、自動車板金職人の育成の場となる学び舎『板金寺子屋』の設立を目的として、1937年(昭和12年)製造の日産自動車「ダットサン16型セダン」をオークションに出品し売却する。
車だけでなく、ナンバープレートまでプレミアムな一品
1937年頃の戦時体制の影響を受け、軍用としてトラックの方が増産されていく時代背景の中、日本製自動車の原点ともいえるダットサンは造られ、小型タクシーなどで利用された。それはまさに日本の近現代工業史における文化遺産、あるいは美術工芸品ともいえる一品である。
今回出品される1937年式「ダットサン16型セダン」は、第二次世界大戦の戦火をくぐり抜け、同社が永年にわたり所有してきた車で、現在でも継続して車検を取得しており、実走可能な現役車となっている。
そのためナンバープレートは、登録地域の文字が入る前の「5」を維持しており、ナンバープレートだけでも十分プレミアムな品といえる。
『板金寺子屋』から現代の名工を育成
同社は、現在では数少なくなってしまった「鉄板と熱加工により鉄と話ができる」「自動車延命に必要にして不可欠な急所の改善」を実現できる人材の育成を目指し、自動車大国日本の礎として時代を支えてきた、昭和時代製造の自動車再生事業が日の目をみることを望んでいる。
そして一人でも多くの、そのような名工といえる技術者を後世に残すため、『板金寺子屋』と『昭和製造自動車専門板金再生工房』としてのスタートアップを決意した。
500万円からスタートし、目標は必要資金となる1,000万円
今回はその『板金寺子屋』設立を実現するため、「ダットサン16型セダン」をヤフオク!にて出品する。設立必要資金は1,000万円(約11万ドル)を目標としていて入札開始金額は500万円からスタートとなる。
入札受付期間は自動延長もありで、2016年3月16日~22日の18:00での期間を設定している。なお現車の内覧会も受け付けていて、同社宛てに電話かメールでの予約が必要となる。
(画像はプレスリリースより)

@ press 板金寺子屋設立に向け戦前モデル「ダットサン」を販売
https://www.atpress.ne.jp/news/91990
岩本モータース有限会社
http://www.kurumayayuji.com/