昨年度よりも増益
大和自動車交通は2月10日、今年度の業績見通しを上方修正すると発表した。経常利益は33.9%アップの8億3千万円に上方修正。本業のもうけを示す営業利益について、今年度の見込みを7億4千万円から9億円に上方修正した。昨年度の営業利益は8億8千万円だった。
平成27年4月から12月までの9ヶ月間の営業利益が7億4千6百万円、昨年度より4.6%上回っている。このうち、タクシー・ハイヤー部門が所属する旅客自動車運送事業の営業利益は1億1千5百万円と前年度から7.4%増だった。
配車、料金プランで利便性向上
業界全体として乗務員不足が常態化し稼働率が低下するなか、同社は乗客の利便性向上の施策を次々に行っている。
タクシー部門では、スマートフォンのGPS機能を使った配車サービスを東京23区と武蔵野市、三鷹市で開始。また自動配車受付システムによる配車を迅速化。さらに首都圏の空港やアミューズメントパークとの送迎を定額制にした。これらの施策により一車一日あたりの稼働率が向上した。
一方ハイヤー部門でも、得意先の経費節減の流れと競合他社との低価格競争による影響があるものの、新規顧客開拓を続け、業績アップに貢献した。
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大和自動車交通 平成28年3月期 第3四半期決算短信
http://discl.quick.co.jp/通期業績予想の修正に関するお知らせ
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