フォーリンフレンドリータクシー実証実験
11月27日、国土交通省や京都市から構成される、京都市域訪日外国人向けタクシー実証実験実行委員会(以下、実行委員会)は、全国初の訪日外国人向けタクシー「フォーリンフレンドリータクシー」の専用乗り場の設置実証実験を行うことを発表した。
現在、実行委員会の定める要件を満たしたドライバーを募集しており、地域の交通圏活性をはかる事業として、京都のタクシー業界全体の取り組みとなる。
外国人のタクシーニーズを受けて
日本を訪れる外国人旅行者は近年急増しており、外国人にも理解できる案内標識や言語などの整備が求められている。これを受け、京都市は今年の2月から3月にかけて「外国人旅行者を対象とした京都市域におけるタクシーニーズ把握調査」を行っている。その結果、ドライバーに語学力を求める声があがったため、「フォーリンフレンドリータクシー」の設置を試みる運びとなった。
期待される効果は?
専用乗り場は京都駅の設置を予定しており、期間中の午前9時から午後5時まで運行が行われる。
フォーリンフレンドリータクシーを通し、ドライバーはスキルアップし、外国人旅行者がタクシーを使いこなすことができる様になり顧客満足度を向上させる効果、外国人旅行者のタクシーを利用する機会が増えることによるバス混雑の緩和、また、タクシー業界が自治体と協力して実施することによる業界全体の活性化、さらには車両が大型の荷物に対応することによる利便性が向上する効果も期待される。
なお、募集を行う期間期間は11月30日(月)~12月22日(火)となっており、運転者80人、車両60台程度を予定している。委員会の定める応募資格や認定要件を満たした事業者が参加対象となり、詳細は京都運輸支局に問い合わせができる。

フォーリンフレンドリータクシー実証実験に係る
参加事業者等の募集開始について
http://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/press/files/1448591197.pdf