1000円タクシーで社会実験を開始
KDDIとKDDI研究所は、多言語音声翻訳システムを活用した社会実験を11月18日より開始したことを発表した。実験は、鳥取県鳥取市で運行する「1000円タクシー」にて、来年3月末まで実施される予定。
実験で用いられる多言語音声翻訳システム
今回の実験で用いられたのは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発した技術を利用し、KDDIが構築した多言語音声翻訳システム。株式会社トヨタIT開発センターおよび富士通テン株式会社の技術協力の基、1000円タクシーへの搭載が行われた。
このシステムを搭載することで、これまで課題となっていたドライバーと外国人旅行客のコミュニケーションがスムーズに行われ、サービスが充実することを目指す。
実験では、外国人観光客がタクシー内でドライバーとどのようにコミュニケーションをとっているかを分析し、訪日外国人のタクシー利用の実態を把握する。またドライバー側にインタビュー調査し、外国人客を乗車させた際の課題点を把握する。
現時点で英語・中国語(简体中文)・韓国語の翻訳に対応。KDDI研究所は音声翻訳精度の改善のため、位置情報や利用者のスマホの情報なども活用した研究開発を更に進めるとしている。
鳥取市が提供する1000円タクシー
1000円タクシーは鳥取市国際観光客サポートセンターが提供する、外国人観光客向け観光タクシー。鳥取駅発で目的地は自由。補助金を利用し3時間あたり1人1000円で利用出来るというサービスだ。
(画像はプレスリリースより)

KDDI プレスリリース
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