国土交通省が募集するETC2.0実施について
国土交通省は平成28年1月から運用実験を開始予定であるETC2.0の参加者募集を開始した。主な対象は運送事業者などで、対象者は車載器購入費用の一部に支援を受けることができる。
ETC2.0とは
ETC2.0とはその名の通り、ETCがこれまで以上に便利になったサービスだ。ETCとは通行料金自動決済サービスのことであり、現在は高速道路利用者の9割が搭載していると言われ料金所の渋滞を解消したサービスのことである。そして、現在ではその機能を拡張したDSRC車載器が登場しており、ITSスポットサービスが利用出来る。ITSスポットサービスは安全運転支援を目的としており、道路上に発生した様々な交通情報の提供してくれるサービスだ。しかし、これらの車載器やサービスはあまり知られておらず、利用者がほとんどいないのが現状だ。この現状を打破しようと国土交通省は、これらのサービスの名前をETC2.0に統一して、提供しようということだ。
ETC2.0を導入したらどうなるのか
ETC2.0のデータ通信料はかなり大きなもので、搭載車のブレーキポイントや車両間隔・位置を収集し、各地の道路交通状況を即座に把握する。そして、整理されたデータを各車両に流していく。これによって交通渋滞を避けることや事故多発地帯の事故理由、その他にも荷物の到着予定時刻に至るまで、今までよりも確実な情報を得ることが出来る。よって、仕事の効率化に繋がり、ひいてはドライバーの過酷な労働環境の改善も見込めると考えられている。
(画像はプレスリリースより)

国土交通省
http://www.nilim.go.jp/lab/qcg/japanese/1top/topics/2015_youryou.pdf