メーターの横にぶらさがる謎の物体の正体とは?
タクシーに乗ったときにふと目に付く、メーターからぶら下がった物体。特に助手席に座った人などは、気になった人も少なくないはず。これはいったい何?何に使う物なのか?
経済産業省のホームページでは、「政策について」の『60秒解説』というコンテンツの中で、この疑問に対する解説をおこなっている。
タクシーには欠かせないメーターの正確な動作のために
実はこれ、タクシーメーターが不正に改造されないようにしている「封」であるという。タクシーの走行距離が正しく測定されているか、タクシーメーターは1年に1度検査を受けなければならない。その検査を受けて審査に合格した証拠が、この「封」なのだそうだ。
タクシーメーターは、法律で設置が義務付けられており、運転手が客の乗車に合わせスイッチを入れれば、自動的に距離を測定し運賃の計算が始まる。そして支払いボタンやスイッチを押すまで動作し続ける、大事な機能を持つ。
またメーターには営業キロや実車キロなどが細かくカウントされるため、タクシー運転手などが支払われた運賃を着服できないようにもなっている。そこでメーターが正しく動作しているか、定期的な検査が必要なのである。
この記事は経済産業省が毎年11月に定める、「計量強調月間」に合わせて記載されたもので、計量の歴史や価値なども合わせて解説してある。タクシー業界にも深い関わりを持つのメーターなどの計量機器。たまには関心を持って見るのも良いかもしれない。
(画像は経済産業省より)

経済産業省 【60秒解説】
http://www.meti.go.jp/main/60sec/2015/20151113001.html