七尾氷見道路の整備効果を発表
国土交通省金沢河川国道事務所・富山河川国道事務所は、能越自動車道七尾氷見道路の整備効果や交通状況を発表した。七尾氷見道路は2015年2月28日に全線が開通し、今回の発表は開通から半年経った現在の効果を示している。
大型車の転換による通学路の安全性向上
七尾氷見道路開通により、並行して走る国道160号の交通量が減少している。
国道160号には1日約4,000台以上の交通量があったが、これが7割減の約1,000台まで減少。うち、大型車の交通量は1日750台から約90台へと、約9割減少した。
死傷事故も大幅に減少しており、沿線小学校などで通学路として利用されていた道路の安全性が大幅に向上した。
救急搬送時間の短縮・安全性向上
これまで南大呑地区から公立能登総合病院まで救急搬送を行う場合、搬送時間は約27分かかっていたが、これを七尾氷見道路に変更することで、9分短縮させることが出来るようになった。
また、急カーブ区間の回避や、振動・揺れの減少により、安全で安定した搬送が行えるようになった。
各地イベントなど観光を支援
各地でイベントなどを実施する際のアクセスルートとして機能し、広域的に観光地の発展に寄与している。
能登・富山県西部地域のイベント開催時の交通量増加が顕著で、道の駅能登食祭市場では、開通後の来場者が約4万人増加した。観光ツアーバスの増加も見られたという。
(画像はプレスリリースより)

国土交通省北陸地方整備局 プレスリリース
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