公共交通空白地域の課題
宮城県門川町が、町内における公共交通空白地域の移動問題を解決するために、2015年10月1日から11月30日までの期間で乗合タクシーの実証運行を開始する。
地方の町において、人口減少に伴い鉄道路線の撤廃やバス運行本数の減少など公共交通機関の縮小が進行している。そうした中で、車を運転することができない高齢者の移動手段は大きな問題となっている。門川町においても、公共交通乗り場から離れた住民の移動手段の確保が問題となっていた。
公共交通空白地域の課題を解消するために
町内の牧山線、竹中・中村線、中山・五十鈴線、三ヶ瀬線、本町巡回線と全部で5つのエリアで実証運行を行う。
牧山線、竹中・中村線、中山・五十鈴線、本町巡回線は10人乗りのジャンボタクシーが巡回する。三ヶ瀬線については4人乗り小型タクシーが巡回する予定だ。
今回の実証実験は10月1日から11月30日まで行われる。2ヶ月の試験運用後に、門川町の公共交通を考える公共交通会議にて実証実験結果をもとに、次年度以降の本格的な運用が行われるか決定される。
地方における高齢者の移動手段の確保は、深刻化を増すだろう。門川町の実証実験結果が、全国でのモデルになる可能性に期待したい。
(画像はイメージです)

宮城県門川町のニュース
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