17都市でサービスを展開
東南アジアで勢力を拡大するタクシー配車アプリ「GrabTaxi(グラブタクシー)」が新たな資金調達ラウンドで3億5000万ドル超の資金を調達したとアジア最大級のネットメディアであるe27が報じている。
グラブタクシーはマレーシア、フィリピン、タイ、シンガポール、ベトナム、インドネシアの17都市でサービスを展開するタクシー配車アプリだ。
携帯から近くにいるタクシーを呼ぶことができ、2014年の時点で既に250万ダウンロードを達成し、月間アクティブユーザーは50万人、5万人のタクシー運転手がそのネットワーク内にいるという。
ライバルのUberが「ユーザーとドライバーを結びつける」というアプローチでマーケットと規制当局を混乱させているのに対して、グラブタクシーはタクシー会社のタクシーしか配車を行わないとし、当局と常に協力する姿勢を打ち出している。
東南アジア全域に
グラブタクシーを運営するGrabTaxi Holdingsは現地時間8月19日の声明にて、同社で過去最大規模となった今回の資金調達ラウンドには中国と米国の投資家らが加わり、これで資金調達総額が約7億ドルに増大すると述べている。
これにはソフトバンクやシンガポールのVertex Venture Holdingsを含むこれまでの投資企業に加え、米国の投資会社Coatue Management、中国の政府系ファンド中国投資有限公司(CIC)のほか、Didi Kuaidiが新たに参加した。
同社は、これらの資金調達によって東南アジア全域でサービスの拡大を目指しているということだ。

GrabTaxi
http://grabtaxi.com/bangkok-thailand-th/e27
http://e27.co/grabtaxi-snags-us400-million-in-funding-from-china-investment-corp-and-others-20150814/