「タクシー+IoT+徘徊者」とは?
第一交通産業株式会社(以下、第一交通)は11月1日、北九州市で行う徘徊者等発見支援の実証実験に協力すると発表した。
株式会社Skeed(以下、スキード)が開発した「タグ」と呼ばれる小型発信器を使った位置情報提供システムの実証実験は既に行われている。対象とする北九州市小倉南区守恒地区には、固定的な中継局が設置されている。第一交通のタクシー30台に移動中継局を搭載することで範囲・検出情報量の拡大が期待される。
徘徊の可能性のある人がタグを装着し、対象地区一帯の店舗等に設置する中継装置、地区の協力者が持つスマートフォン、そしてタクシーの中継装置のいずれかでタグの通過を検出し、見守る人のスマートフォンに表示する、という仕組み。
第一交通、北九州市が取り組む背景
実験には、第一交通、スキードの他、公益財団法人九州ヒューマンメディア創造センターが加わり、守恒校区自治連合会・守恒SOSネットワーク会議の協力も得る。
第一交通はこれまで社会貢献の一環として、認知症による徘徊で行方が分からなくなった高齢者の早期発見と保護に向けて、タクシー乗務員を対象に認知症サポーターの養成を推進する取り組みを行っている。
北九州市は、全国に20ある政令指定都市の中で高齢化率が最も高く、急速に進む少子高齢化社会の先進地域。
(画像はプレスリリースより)

発表資料(PDFファイル)
http://www.daiichi-koutsu.co.jp/