過去最高益を予想 それを支えるのは
三重交通グループホールディングス(以下、三重交通)は11月7日、第2四半期決算短信を発表した。
それによれば、7月から9月の3ヶ月間は減収減益だった。売上高は前年に比べ1.4%減の460億円、経常利益は前年に比べ12.9%減の24億円となった。
しかしながら三重交通は、1年間を通した業績の予想は一転して増収増益を予想している。
売上高は前年より8.4%増の1,045億円、経常利益は前年より9.3%増の49億円との見通しを発表した。特に経常利益は、過去最高となる見込み。
これについて三重交通は、タクシー部門を含む運輸セグメントでの燃料費の減少等、生産性向上が寄与するため、としている。
タクシー事業全体では減収でも、ドライバーにとってはプラス?
この第2四半期におけるタクシー部門を含む運輸セグメントの業績は、営業収益は132億円(前年に比べ4.0%減)、営業利益は14億円(同28.6%減)だった。
タクシー部門全体の業績は、伊勢志摩サミットに関する特需はあったものの、タクシー車両数の減少により、旅客運送収入は7.19億円と前年より1.6%減となった。
タクシー車両数は前年より6.7%減の237台だったものの、実働走行キロは0.5%減、営業収入は1.6%にとどまった。これは、車両1台あたりでは約5.5%営業収入が増えたことになる。

第2四半期決算短信
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