スマホでタクシーを呼ぶアプリ
近年、普及してきたスマートフォンで、タクシーを呼ぶことができるアプリケーション(ソフトウェア)が話題だ。
例えば、「全国タクシー 」JapanTaxi株式会社、「スマホdeタッくん」一般社団法人 東京ハイヤー・タクシー協会、東京無線タクシー、「LINE Taxi」LINE株式会社などだ。
中でも、スマホdeタッくんは、東京ハイヤータクシー協会の公式アプリで、タクシー会社の枠を超え、東京中を走っているタクシーを呼ぶことができることが特徴。
使い方は、乗車位置(タクシーの配車を希望する位置)を地図上で選び指定、必要な情報を入力すると、GPS情報からタクシーを検索し配車するというもの。
但し、配車可能地域は東京都23区および武蔵野・三鷹市地域のみで、それ以外の地域には配車されず、現在の段階では、全国統一全社加盟でタクシーの配車ができるアプリケーションはない。
タクシー配車アプリの現状と今後
一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会が行った、タクシーに関するアンケート調査結果によると、スマートフォンのアプリによる配車システムを知っている、または既に利用したことがある人は、年々増加傾向にある。
しかし、一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会が発表している、2016 東京のタクシーによると、協会全国のハイヤー・タクシーの総数は、238,606台(平成26年度)で、東京のハイヤー・タクシーの総台数は、48,488台(平成27年度)で、全国の20.3%、実車率45.7%と、50%を下回っており、効率が良いとはいえない。
そのような中、国土交通省は、「タクシー革新プラン2016」において、タクシー革新に向けた取組のうち、サービスの向上、高度化の一つとして、利用者が望むタクシーを選択できる環境整備を挙げ、配車アプリの可能性を追求する(平成28年度予算要求)としている。
また、国土交通省は、平成28年12月の自動車局関係予算(概要)のうち、地域の活性化と成長戦略の具体化として、タクシー事業の活性化支援を挙げ、28百万円を決定している。
利便性の向上や潜在的需要の顕在化、実車率の向上等、タクシー事業活性化への、より一層の推進が望まれる。

「全国タクシー 」JapanTaxi株式会社
https://japantaxi.jp/「スマホdeタッくん」一般社団法人 東京ハイヤー・タクシー協会
http://takkun.taxi-tokyo.or.jp/?page_id=448東京無線タクシー
http://www.tokyomusen.or.jp/app_iphone.html「LINE Taxi」LINE株式会社
https://taxi.line.me/