使われている独自の技術とは
オムロン株式会社(以下、オムロン)は10月6日、「CEATEC JAPAN 2016」で、「ドライバー運転集中度センシング技術」が「CEATEC AWARD 2016」街と社会でつながるイノベーション部門準グランプリを受賞したと発表した。
「ドライバー運転集中度センシング技術」は、カメラで撮影した映像から、運転手が運転に適した状態かをリアルタイムにレベル分けして判定する世界初の技術。オムロンが独自に開発した高精度画像センシング技術に、最先端のAI技術「時系列ディープラーニング」を組み合わせて実現した。
具体的には、「局所的な顔映像」と「大局的な動作映像」の2つの映像をリアルタイムに処理することで、居眠り、脇見、スマートフォン操作、読書など、さまざまな運転手の状態を手のひらサイズのコンパクトなカメラ1台で判定する。
オムロンは、2019年から2020年に発売される自動運転車などへ、この「ドライバー運転集中度センシング技術」を使った車載センサーが採用されるようビジネス化を目指している。
受賞で評価された点は
「CEATEC AWARD 2016」は、「CEATEC JAPAN 2016」において展示される技術や製品・サービス等のうち、学術的・技術的観点、将来性や市場性等の視点から、イノベーション性が高く優れていると評価できるものを選考し、表彰するもの。
「街と社会でつながるイノベーション部門」は、モビリティをはじめとした分野でネットワークを高度に利活用することで課題を解決し、安全・快適で高機能化された街と社会づくりに貢献する、イノベーション性に富んだ製品や技術等を対象としている。
オムロンの「ドライバー運転集中度センシング技術」は、「ドライバーの集中度の監視に非常に有効である」、「自動運転の開発が進む中で、ドライバー監視は機械と人との役割分担の明確化、安全確認の責任重視という面でも今後期待される」との選評だった。
さらに、重大事故を未然に防止する技術の早期の実用化が期待される中、比較的早期に製品化するという点も評価された。
(画像はプレスリリースより)

オムロン
http://www.omron.co.jp/press/2016/10/c1006.html