コリジョンコース現象って?
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)の「クルマ何でも質問箱」では、見通しのいい交差点で起こりやすい事故の原因「コリジョンコース現象」について解説している。
ドライバーの錯覚で起きる事故
白昼で好天、田園地帯など、信号はないが見通しの良い交差点において、車同士の衝突事故が発生することがある。これらの事故には「コリジョンコース現象」が原因と考えられている。
これは、ドライバーの視覚によるもの。道路が直角で交わる前に、斜め45度の角度を保ちながら2台のクルマが同じような速度で交差点に近づくと、ドライバーには近づいてくるクルマが止まっているように見えてしまう。錯覚による誤認で走行を続け、結果として衝突してしまうということだ。
交差点に近づいたら減速を
行政でも、標識の設置や路面に注意の指示を行うなど対策を進めているが、この現象を回避する方法は、ドライバーの心がけが大切なようだ。
まずは意識的に目線や頭を動かすのが有効とされている。視線・視点を変えることで、クルマの動きが捉えられるからだ。
またフロントガラスの両端を支える「ピラーの死角」に入ってしまうと、クルマが見えない場合もある。交差点に近づいたところで減速し、周囲の安全を確認することが大切だ。

一般社団法人日本自動車連盟のプレスリリース
http://www.jaf.or.jp/