安全な自転車利用のために
国土交通省道路局は、警察庁と共同で行っている「自転車利用環境を創出する取り組み」について見直しを実施。2016年7月19日、ガイドラインの一部を改正し発表している。
ガイドラインの一部改正
両省は「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」を策定。これに関し有識者を集めた検討会が行われ、今回の改正となった。
ガイドラインでは市町村全体で行うとした自転車ネットワークを改正。公共施設や商業施設付近などエリアを策定し、段階的なネットワーク構築の導入に変更。エリアを拡大しながら、地域全体のネットワークの完成を目指す。
また自転車通行空間の早期確保についても見直された。自転車道が整備できないエリアにおいて、従来は歩行者道が利用されてきた。
このガイドラインでは歩行者と切り離し、道路を利用した自転車専用通行帯や車道混在など、柔軟な形態を作成することを推進している。
減らない自転車事故
またそれに伴い、自転車の一方通行を基本としたルール、標識や路面標示の標準化なども盛り込まれている。
現在、交通事故件数は10年で4割減少しているものの、自転車対歩行者の事故件数は横ばい状態だ。安全な自転車利用の策定が急がれる。
(画像はプレスリリースより)

国土交通省道路局のプレスリリース
http://www.mlit.go.jp