都心のタクシー初乗り運賃の値下げがほぼ確実に
国土交通省は5日、東京都特別区・武蔵野市・三鷹市におけるタクシー初乗り運賃改定手続きを、今後速やかに行っていくと発表した。
これは、該当地域において営業している複数のタクシー事業者より、運賃変更申請がなされたことを受けてのことだ。同省では、該当地域の総車両台数の7割を超える事業者から同様の申請がなされた場合、運賃の変更手続きに入ることとなっている。
変更手続きに入るにあたっては、最初の申請があった今年4月5日から3ヶ月以内に7割を超えるという条件をクリアする必要があったが、同省によると2ヶ月後の6月3日には申請が7割に達したとのことだ。
現行より距離を短くして初乗り運賃を安く
運賃変更に係わる同様の申請は、最終的には地域の総車両台数27,655車両のうち23,312車両に達し、割合としては84.30%となった。大半の事業者が、今回の運賃改正を希望しているということだ。
これにより、東京地域のタクシー運賃は、事業者が申請した「距離を短くして初乗り運賃を下げる」という料金体系へと改正されることが、ほぼ確実となった。具体的には、現行の初乗り距離2kmで運賃730円から、初乗り距離1km程度で運賃は400円程度になる見込みだ。
タクシー事業者側としては、この料金改正によりいわゆる「ちょい乗り」利用者が増加することを期待している。順調に手続きが進めば、来年2017年1月にはこの新しいタクシー初乗り運賃が適用されることとなっている。

国土交通省プレスリリース
http://www.mlit.go.jp/common/国土交通省別紙資料
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