開かずの踏切や事故が多発している踏切を具体的に公表
国土交通省は17日、「踏切安全通行カルテ」を公表した。同省はこのカルテにおいて、同省が緊急に対策が必要だと認めた全国1,479カ所の踏切の場所を一覧にして注意を呼びかけている。
このカルテに記載された踏切は、開かずの踏切や自動車ボトルネック踏切など、それぞれの踏切の交通量や事故発生状況などから客観的なデータに基づき抽出されている。
抽出された踏切は、その踏切道名や所在地など、具体的に特定できる形で公表されており、プロのドライバーとしてはぜひ頭に入れておきたい資料となっている。
プロドライバーなら問題の多い踏切を事前チェックしよう
今回、同省がこのカルテにあげている全国1,479カ所の踏切のうち、開かずの踏切は532カ所となっている。これは、ピーク時の遮断時間が40分以上になる踏切を指している。利用客の送迎のさいなど、このような踏切に捕まってしまうのは致命的といえるだろう。
また、自動車ボトルネック踏切は408カ所、歩行者ボトルネック踏切は599カ所あげてある。これはつまり、非常に交通量が多くしかも頻繁に遮断される踏切と、交通量だけでなく歩行者の数も非常に多く、さらにこちらも頻繁に遮断される踏切のことだ。
他にも、特に歩道が狭い踏切や、通学路として対策が必要な踏切、事故が多発している踏切など問題のある踏切も具体的にあげてある。走行中に踏切に捕まってしまうと、特に急いでいるときはイライラしてしまいがちだが、やはり常に安全走行に留意し、問題が多い踏切は事前にチェックしておくようにしよう。

国土交通省プレスリリース
http://www.mlit.go.jp/common/001135187.pdf国土交通省踏切安全通行カルテ作成一覧表
http://www.mlit.go.jp/common/001135188.pdf