共同の技術開発や生産拠点の共用も
日産自動車株式会社(日産)と三菱自動車工業株式会社(三菱自動車)は5月12日、覚書を締結し、日産が三菱自動車の発行済み株式の34%を2,370億円で取得することになったと発表した。これにより日産は、三菱自動車の筆頭株主として支援を行う。
覚書に含まれる内容は株式譲渡の他に、購買、車両プラットフォームの共用、新技術の開発分担、生産拠点の共用、および成長市場を含む複数の面での協力が含まれる。発表では「戦略的アライアンス」と呼んでいる。
両社はこれまで、過去5年間にわたりパートナーシップ関係を結んでおり、今回の戦略的アライアンスはその関係をさらに発展させるものという位置づけ。
また、日産から三菱自動車へ、取締役会会長と、保有株式数に応じた数の取締役が入ることになる。
今後の電気自動車等の開発にも注目
三菱自動車の電気自動車(EV)「i-MiEV」(アイ・ミーブ)は、2010年に株式会社日の丸リムジンが導入。
日産自動車は電気自動車「LEAF」が2011年以降、全国各地でタクシーに採用されている。またワゴン型のガソリン/LPG車「NV200」も国内外のタクシー会社で導入が進んでいる。
今回のアライアンスで、EVを持つ両社が今後EVの開発をどう進めるかが注目される。

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