ICTが高齢者の「生活手段」になれるか
株式会社デンソー(以下、デンソー)は12月19日、高齢者がタブレット端末を使って送迎や配達、見守り等のサービスを受ける実証実験を、京都市南丹市美山町で開始した。
この実験では、高齢者が様々な地域主体とつながるためにICT技術がどの程度活用できるのか、その「生活手段」としての可能性を調べる。
対象地域の南丹市美山町鶴ヶ岡地区では高齢化、過疎化が進行。また公共交通の運行本数が少なく、高齢者が買物等の外出がしにくいため、地域内送迎サービスを利用している。
中山間地高齢者の外出機会創出へ
またこの地域には、住民出資による日用品・農産物販売店「タナセン」があるが、高齢の農産物生産者が「タナセン」に集荷、在庫確認をするのに手間がかかる、という問題がある。
デンソーでは、高齢者等18名にタブレット端末を配付。高齢者は、送迎サービスの申し込みや、農産物販売店への農産物の集荷依頼や日用品の発注と配達依頼、自治体等のイベント情報を入手する等を行う。
これら生活交通に関わるサービスにより、高齢者の移動機会を創出することができるかを、実証実験を通して検証する。
実証実験は、12月19日から2月18日までの2ヶ月間行われる。
(画像はデンソーのホームページより)

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