対人の死亡・傷害保険
シンガポールに本社を持つGrab(グラブ)は、同社の配車サービスを利用するタクシーの運転手と乗客に対し、損害保険を無料で付保することを発表した。
同社のタクシー配車サービスGrabCarとバイクタクシー配車サービスGrabBikeを展開する東南アジア6か国、28都市すべてに適用。事故による運転手と乗客の死亡と傷害を対象としている。
保険金額の最高額は車(バイク)1台に対し25万ドル(約3000万円)、1件の事故で250万ドル(約3億円)。ただし金額は各国の事情に合わせて決定される。
無料付保開始の背景
WHO(世界保健機関)の調査では、東南アジア6か国の人口は全世界の8%だが、交通事故による死者の合計は全世界の25%にも上るといわれている。このため、この地域では交通事故の障害への対応が喫緊の課題となっている。
同社ではこれまで、交通事故の減少や事件の未然防止のためにさまざまな取り組みを行っている。
フィリピンとインドネシアでは、同社サービスに加入しているバイクタクシーの運転手に対し、護身術を学ぶ講習会を開催しており、今後タイでも開催する予定。またマレーシアでは、同社サービスに加入している100名の女性運転手に対し、タクシー室内に設置するカメラを提供している。
現在、22万台のタクシー・バイクタクシーが同社サービスに加入しており、配車アプリのダウンロード数は1200万件を超えている。

Grab Singapore
https://www.grab.co/