タクシー内無料Wi-Fiサービス 3市へ拡大
ソフトバンクテレコム・ベトナムは16日、ベトナムで大手のタクシー会社マイリン・グループと無線通信Wi-Fiを使ったサービスの実証実験を行うと発表した。
実証実験は、すでにホーチミン市とダナン市で2月から行われており、これにハノイ市も加えて5月末まで行われる。ソフトバンクが、マイリンのタクシーにWi-Fi機器(3G、1台あたり3GB)を提供するかたちで、ホーチミン市内に600台、ハノイ市とダナン市に各200台を設置する。
Wi-Fiタクシーを利用するには、マイリン社のオペレータースタッフかスマートフォン向けのタクシー配車サプリを通じてリクエストできる。この実証実験の結果を踏まえ、ベトナム全土にサービスを展開していく計画だ。
また、Wi-Fi機器を設置したタクシーでは、タクシー内の画面に渋滞状況などの情報が表示され、混雑回避の対策もとれると期待されている。さらに、車内のセンサーにより、タクシーの加速度や車体の揺れなど走行データを収集・分析できることから、ドライバーの安全運転の対策にも力を入れる。
タクシー内のサービスからベトナムの交通インフラへ
マイリングループは、電気自動車(EV)の導入も検討しており、2カ月以内にフランスからEV車200台を輸入し、実証実験を行うとしている。
成功すれば、すべてのガソリン車をEVタクシーに替えていく方針だ。これについては、2015年12月にフランスの大手自動車メーカー、ルノー(Renault)の正規代理店オートモーターズ・ベトナム(Auto Motors Vietnam)とのEV車をタクシーとして転用する計画について覚書を締結している。

マイリン HP
http://www.mailinh.vn/vi-VN/