営業活動のかたわら地域の見守り活動を
株式会社北福島タクシーは1日、「福島市地域見守りネットワーク協定」に参画したと発表した。
「福島市地域見守りネットワーク」とは、福島市が実施している市民見守り活動事業だ。同市内の団体や事業者などが日常の活動の中で地域を見守り、住民の異変の早期発見、早期対応に向けた連絡体制を形成している。
同社はタクシー事業の他に介護福祉事業や民間救急サービスも展開しており、普段から高齢者や障がい者と接することも多い。そういった利用客になんらか異変を感じたときは、ささいなことであっても同市の長寿福祉課に連絡し、地域の安心の助けになればとしている。
地域に密着したタクシー事業者だからこそできること
タクシー事業者は、地域内の道路だけでなく、そこで暮らす住民の家々やその状況も把握していることが多い。それこそ、玄関脇の郵便受けに郵便や新聞がたまっていたりすると、すぐに気がつくドライバーも多いだろう。
さらに、介護タクシーなどの普及により、同社のように介護福祉関連へ事業を広げているタクシー事業者も多いはずだ。そういった点からも、タクシー事業者は地域の人々の異変に気付きやすい立場にいるといえる。
同社では「地域の総合生活支援サービス」を目指すとしているが、多くのタクシー事業者にとっても、単なる運輸事業だけでなく地域住民の生活そのものの向上を図るという方向性は、今後の選択肢として非常に有望ではないだろうか。
(画像はニュースリリースより)

株式会社北福島タクシーニュースリリース
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