全38事業に総額19億6748万6千円を支援
損害保険会社の業界団体となる一般社団法人日本損害保険協会では、2016年度の総額19億6748万6千円となる支援を、新規の三事業を含めた全38事業に行うことを、2月18日に行われた同協会の理事会にて決定した。
自動車損害賠償責任保険の運用益を活用
同協会では、各損害保険会社からの拠出金となる自動車損害賠償責任保険の運用益を活用し、1971年から自動車事故防止対策事業・被害者対策事業などの支援を行っている。
今年度の事業内訳は以下の通りとなっている。
自動車事故防止対策 113,314千円
救急医療体制の整備 584,700千円
自動車事故被害者対策 1,040,783千円
後遺障害認定対策 70,000千円
医療費支払適正化対策 158,689千円
総 額 1,967,486千円
(日本損害保険協会ニュースリリースより)
「自賠責運用益拠出事業」とは?
今回決定した「自賠責運用益拠出事業」は、将来における自賠責保険の収支改善を目的とした財源をはじめ、自動車事故に関する「防止対策」「救急医療体制の整備」「事故被害者救済費用」など、被害者保護の増進を目的とした施策の支援に活用されるものである。
なお事業の選定には、既存事業からは前年度の事業報告書の提出を受け、新規事業とともにその内容を精査、場合によってはヒアリングや現地調査を行うなどした上で、次年度拠出事業方針・原案を策定。それを第三者委員で構成される「自賠責運用益使途選定委員会」において審議し決定されるなどのプロセスを必要とする。
(画像はニュースリリースより)

一般社団法人日本損害保険協会 ニュースリリース
https://www.sonpo.or.jp/news/release/2016/1602_01.html一般社団法人日本損害保険協会
https://www.sonpo.or.jp/