都市交通の抱える課題解決を
彦根市では、平成26年度~27年度の期間、彦根市管内において「都市交通マスタープラン検討調査」を実施する。
同市はこれまで、都市交通の抱えるさまざまな課題の解決に向け、道路の整備や公共交通の促進などハード・ソフト両面での対策を進めてきた。
しかし、国道8号バイパスをはじめとする幹線道路については、改良計画の実現に相当の時間を要し、未だ慢性的な渋滞が解決できていないというのが現状。今後は、短期的な対策を講じていく必要がある。
また平成36年度には、彦根総合運動公園(仮称)を主会場と
した「第79回国民体育大会」および「第24回全国障害者スポーツ大会」が開催される予定となっており、多くの来県者を迎えるための具体的な都市交通の構想案が求められている。
基本構想は『風格と魅力ある都市の創造』
同市は、財政面の状況から事業の効率化やメリハリある整備計画が求められていることをうけ、新たに『都市交通マスタープラン』を策定。ハード面での交通施設整備と、鉄道・バスなどの交通手段・交通行動といったソフト対策を合わせ、総合的な交通体系を検討するものとした。
まちづくりのコンセプトを『風格と魅力ある都市の創造』と定め、都市交通の課題や市民アンケート調査の結果などを踏まえ、彦根市における都市交通分野の将来都市像を設定する運びとなった。
基本方針として、「自家用車に過度に頼らないで暮らせるまち」の構築をめざし、公共交通の維持・強化、歩行者・自転車のための安全性確保を図るものとして、以下の4点を掲げている。
1.公共交通を中心とした交通体系づくり
2.持続的発展を支える道路ネットワークの充実
3.安全・安心に暮らせる交通環境づくり
4.人・地域が主役の交通行動意識づくり
(「都市交通マスタープラン検討調査」概要より引用)

彦根市
http://www.city.hikone.shiga.jp/「都市交通マスタープラン検討調査」概要
http://www.mlit.go.jp/common/001112315.pdf