空飛ぶタクシー、実用化に向けた実験
イスラエルのテルアビブでは、10月下旬より実用化に向けて、スカイタクシー「スカイトラン」の実験プロジェクトが実施される。この公共交通システムは、米スカイトラン社がNASAと提携し5年をかけて開発、イスラエルの主力航空機メーカーであるイスラエル・エアロスペース・インダストリーズ社と車両を共同開発した。同社の敷地に約300メートルの走行用軌道を設置して、実験的な走行を行うという。
(画像は
maglevより引用)
スカイトランとは
「スカイトラン」は、磁気によって地上6〜9メートルのところに敷設された軌道に沿って走行する。一見、空中のレールに沿って走ることを考えればモノレールと変わらないようにも思えるが、「スカイトラン」は最大4人乗りで、最高速度は時速約100キロと、未来の"空飛ぶタクシー"を期待させる。
スカイトラン社の代表取締役ジェリー・サンダース氏は自社サイト内で、「ラッシュアワーの時間帯に、たった5分でJFK空港からマンハッタンのミッドタウンに行けることを想像してみてください!しかも静かなプライベート空間で。」と述べている。
「スカイトラン」は維持コストが低コストなだけでなく、導入にもあまり費用がかからないことが大きなメリットになっている。同氏によれば、地下鉄は1kmあたり100~2000億円の費用がかかるが、このシステムであればどの区間であっても5000万円ほどで実現することが可能だという。
順調に行けば、2018年までにイスラエルで少なくとも3都市と、アメリカにもこのシステムを導入する予定だ。

スカイトラン社 企業HP
http://www.skytran.us/