「秋の交通安全運動」がスタートする。
夏の暑さもやわらぎ、秋の気配が高まってきた。この秋の始まりのシーズンは全国的に、交通安全運動が行われる。近畿運輸局も、平成27年度全国交通安全運動推進要綱に基づき「秋の交通安全運動」を実施することを発表した。
こうした交通安全運動をやる背景には、次世代を担う子供が通学中に死傷する交通事故が発生するケースが多く、子供にとって安全な社会を築くことができていない、という現状がある。
さらに高齢者の交通事故件数は、全体の50%以上を占めることが明らかになっている。
平成27年9月21日(月)から30日(水)までの10日間
こうした子供や高齢者の死亡事故を減らしていくために、広く国民に交通安全の意識啓発を行うのが「秋の交通安全運動」の狙いだ。平成27年は、9月21日(月)から30日(水)までの10日間行われる予定だ。
近畿運輸局は以下の4点を重点に定めている。平成27年秋の全国交通安全運動実施計画から引用する。
(1)夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止
(2)後部座席を含めた全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
(3)飲酒運転の根絶
(4)過労運転の防止と運転者の体調急変及び危険ドラッグ等の使用に伴う事故の防止
9月30日は、「交通事故死ゼロを目指す日」
「秋の交通安全運動」の最終日は、「交通事故死ゼロを目指す日」が設定されている。「交通事故死ゼロを目指す日」は、平成20年から始まった取り組みだ。
毎日必ず事故死が起きている現状に対し、国民の間で広く交通安全運動を啓発していくために始まった取り組みだ。こうした取り組みが広がり、子供や高齢者の交通安全が確立された社会になっていくことを期待する。
(画像はイメージです)

近畿運輸局のニュースリリース
http://wwwtb.mlit.go.jp