Uberに対して抗議デモ
先月24日朝、ブラジルのリオ市南部で、携帯電話などのモバイル端末から配車サービスを要請できるアプリ「Uber(ウーバー)」に対して、タクシー運転手らが抗議デモを行った。
ウーバーのサービスに関しては、これまでも世界各地で論議や法的紛争が起きていた。
ブラジリアなどでは、禁止に向けた動きも
今回のデモは、約1,500人の運転手が、隊列を組んで市内を走行し、各地で交通渋滞や閉鎖を引き起こし、住民らの足に大きな影響を与えた。
ブラジリアやサンパウロ市などブラジルの複数の市では、ウーバーを禁止する手続きが進められているが、リオ市では、現在のところ、そのような法的措置は取られていない。
各地でも抗議デモ
ウーバーに対する抗議デモは、リオ市で4月にも起きており、サンパウロ市でもタクシー運転手ら約5000人が結集した。
またブラジリアやパラナ州クリチバ市、ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテ市でも同様のデモが実施されていた。
国内だけでなく、ヨーロッパでも同様の抗議デモは起きており、6月にはフランスでタクシードライバーによる大規模デモが行われた。
タクシー業界から強い反発
ウーバーのドライバーは、タクシーの営業認可を受けておらず、アプリ運営元のウーバー社に登録するだけで営業可能とされている。このことから、タクシー業界から強い反発を受けていた。
ウーバー社の対抗措置
一方、ウーバー社は抗議デモへの対抗措置として、同日の12時間に限り、運賃50レアル未満の乗車サービスを無料提供すると発表。
さらに、ウーバーの利用が解禁されている世界56カ国でアイスクリームのオンデマンド配達を行うと告知し、サンパウロ市とブラジリアにて実施した。
(画像はUBERホームページより)

UBERホームページ
https://www.uber.com/ja/