乗務員の自発的な取り組みから 後押ししたのは「悔しさ」
カード決済サービスのSquare株式会社(以下、スクウェア)は11月13日、スクウェアの提供するスマートフォン経由のクレジットカード決済サービスを大阪の日本交通株式会社(以下、日本交通)が採用し、乗車賃のクレジットカード払いに対応したと発表した。
日本交通によれば、乗客のカード払いを求める声とともに、海外観光客の増加や法人のクレジットカード利用が増加してきたことから、一部の乗務員が自発的にスクウェアによるクレジットカード決済を始めたのがきっかけ。
その後、日本交通の本部がカード決済導入を改めて検討し、本格導入に至った。
先行して導入したドライバーによれば、
ある日、カード払いに対応していないので、お客様が別のタクシーを選ばれるということがありました。大阪市内の交通事情は熟知し、運転技術には絶対の自信があるのに、乗務員の質とは無関係のところでお客様に選ばれず非常に悔しくて......。
(プレスリリースより)
そんなときにスクウェアの存在を知り、スマートフォンに接続して使用するクレジットカードリーダー「Squareリーダー」という機器を自費で購入し、決済を始めた。
その後、他の乗務員にもこの話が広まっていった。
導入のメリットは
スクウェアのサービスを導入するにあたり、感じたメリットの一つが、低い初期費用。また機器構成は、スマートフォンのイヤフォンジャックに3.5cm四方の「Squareリーダー」を挿すだけとシンプル。
この機器は、磁気式カードだけでなく、最近増えつつあるIC内蔵のクレジットカードにも対応している。
操作方法も単純なことや、乗務員の操作ミスなど現場でトラブルが発生しても、事務所でミスに対応できる利便性も魅力。
決済手数料は3.25%。カード会社からの入金が翌営業日と短期間であり、会社の資金繰りにもプラスである。
導入は、11月9日より日本交通のタクシー100台超から始め、順次、日本交通グループ傘下の関西空港リムジン株式会社、大タク株式会社、京都観光ハイヤーが導入する計画となっている。将来は日本交通グループの車両全てに導入を広げる予定としている。

Square ニュースリリース
https://squareup.com/