国際基準が改正、来年6月に発効
国土交通省自動車局は11月18日、シートベルトリマインダーの警報対象座席を拡大する国際基準の改正案が、国連において採択されたと発表した。
シートベルトリマインダーとは、シートベルトをせずに車を走行させると、運転者に対して警報ランプが点灯し警報音が鳴り、シートベルトの着用を促す装置のこと。
このシートベルトリマインダーは、これまでの国際基準では、運転者席のシートベルトのみが警報対象だった。今回の改正により、乗用車等では、後部座席を含めて全座席が警報対象となる。
この国際基準の改正は、早ければ来年の6月に発効される見込み。国土交通省では、この国際基準の改正に合わせて、有識者会議での審議やパブリックコメント等を実施し、その後この基準を、自動車を含む道路運送車両の保安基準として採用していく方針。
後部座席は「シートベルトを外すと警報」
基準は具体的には、運転席と助手席では、イグニッションがオンの時にシートベルトを着用していないと警告が表示され、走行している時に着用していないと警告を表示して警報を鳴らす。
また、乗用車等の後部座席では、イグニッションがオンの時にシートベルトを着用していないと警告が表示され、走行している時にシートベルトを「外す」と警告を表示して警報を鳴らす。
前席と後席とでの警報の鳴る違いについて、国土交通省の資料によれば、
後席には荷物を置くことがあるため、走行時に外すと警報音が鳴る基準とする
(発表資料より)
と理由を説明している。
(画像はプレスリリースより)

報道発表資料(PDFファイル)
http://www.mlit.go.jp/common/001152686.pdf改正の概要(PDFファイル)
http://www.mlit.go.jp/common/001152688.pdf