タクシー事業では外的要因が好影響
神奈川中央交通株式会社(以下、神奈中)は10月27日、グループ全体の今期中間決算を発表し、上半期の経常利益を従来予想の34.5億円から45.6億円に32.2%上方修正した。
上方修正の理由として、神奈中は、自動車販売事業で商用車販売、輸入車販売ともに好調に推移したことなどにより、売上高が予想を上回る見込みであることと、原油価格の下落に伴ってタクシー等の一般旅客自動車運送事業で燃料費が減少すること等を挙げている。
上半期のグループ全体売上高も、従来予想の550億円から572億円へ4%上方修正した。
今年上半期の経常利益は予想を上回ったものの、昨年上半期の経常利益実績よりも1.3%減を見込んでいる。
1年間を通した利益の予想は
ただし神奈中は、通期(2016年4月~2017年3月の1年間)の経常利益の見通しは、従来予想と変わらず59.2億円に据え置いた。
この理由について、神奈中は、上半期に予定していた物件費が下半期にずれこむこと、原油価格の上昇が見込まれる等、今後の事業環境が依然として不透明なこと、と説明している。
なお神奈中は、東京証券取引所第1部に上場している。

業績予想の修正に関するお知らせ
http://www.kanachu.co.jp/