秋の全国交通安全週間にあわせ
21日から始まった「平成28年秋の全国交通安全週間」にあわせ、国土交通省は「事業用自動車の安全確保の徹底について」の通知を実施した。
今年は、1月に長野県軽井沢町で発生したスキーバス転落事故や、3月に広島県東広島市で発生した中型トラックの追突事故など、バス・トラックによる事故が社会的にも大きな影響を及ぼしている。
幸いなことにタクシー事業者においては、今年度そういった社会的影響を及ぼすような大事故はいまのところ発生していないが、それでも決して気が抜けるような状況ではない。
プロドライバーとして常に安全確保の徹底を
同省では呼びかけのための通知文書のほかに、事業用自動車による交通事故統計と、バス、ハイヤー・タクシー、トラックという事業者ごとに最近の事故などの事例集も、関係団体に通知している。
最近発生したハイヤー・タクシーの事故などの事例集では、平成28年7月2日(土)から8月19日(金)までの間に発生した14件の事例が、具体的に報告されている。中には、6件の死亡事故も含まれている。
車を運転しているとき、自分ではどうしても避けられない事故に遭遇してしまうことも、もちろんある。しかし今回の事例集では、酒気帯び運転による衝突事故が1件、またタクシーによるひき逃げが2件報告されている。
これらの事例を他山の石とせず、プロドライバーとしてしっかり襟を正し、毎日の安全確保を徹底していきたいところだ。

国土交通省プレスリリース
http://www.mlit.go.jp/report/press/