飲酒運転を検証する講習会
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)福岡支部では、2016年8月22日に福岡市で「飲酒運転撲滅講習会」を開催。実際にアルコールを摂取し、影響と危険性を検証。その結果をまとめている。
飲酒前後の能力を測定
福岡市にある「海の中道大橋」で、飲酒運転により3人の子どもの命が奪われた事故から10年。再び悲惨な事故を繰り返さないために、JAFが福岡東警察署などの協力のもと実技型講習会を実施。
まず参加者は簡単な筆記テスト、運転実技で判断力や運動能力、反応速度などを測定。その後昼食でアルコールを摂取し、アルコール濃度を計測後、飲酒前に行った作業を再び行うというものだ。
すると、筆記テストでは作業精度の低下がみられ、実技でも参加した11名のうち10名が能力の低下を示した。
11人中10人にアルコールの影響が
特にブレーキを踏んでから停止までの制動距離に関しては、飲酒前14.3メートル、飲酒後では27メートルと、倍近く長くなった受講者も。
「普段通りにしていたつもりだったが、実際にはまともな運転ができていなかった」とコメントしており、改めて飲酒運転の危険性を理解したようだ。
JAFではさらなる講習会やハンドルキーパー運動の推進などで、飲酒運転撲滅に力を入れていくとしている。
(画像はプレスリリースより)

一般社団法人日本自動車連盟のプレスリリース(PRTIMES)
http://prtimes.jp/