近年の気象状況の急変はあなどれない
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)は、公式ホームページ上でさまざまな情報を提供している「クルマなんでも質問箱」において、「運転中に竜巻を見かけたらどうしたらいいの?」という質問と回答を公開した。
ほんの一昔前までは、日本国内で竜巻に遭遇するなど、まずあり得ない状況だった。しかし、いまでは気象庁から竜巻注意情報が発表されるということも、さほど珍しくなくなった。
特に積乱雲が発生しやすい夏から秋にかけては、竜巻の発生率も高くなる。この機会に、車で走行中に竜巻に遭遇してしまった場合の対処法について、学んでおこう。
竜巻に遭遇したら車を置いてすぐ避難する
まず必要なのは、竜巻発生の前兆現象を把握することだ。JAFでは、「黒い雲が近づき周囲が暗くなる」「雷光や雷鳴が発生している」「ヒヤッとした冷たい風が吹く」「大粒の雨や雹が降り出す」などを、竜巻発生の前兆現象としてあげている。
特に、気象庁から竜巻注意情報が発表されているときは、空模様に注意しよう。そして実際に竜巻に接近してしまった場合は、「いち早く車から降り、コンクリート製の頑丈な建物の影に身を隠す」ことを、気象庁は推奨している。
また、竜巻はその進行方向が予測しづらい。自分の進行方向とは反対の方向に竜巻が発生しているというような場合も、むやみに車で逃げようとせず、素早く車から下りて避難しよう。
もし車から避難できない場合は、「車を路肩に止め、頭を窓の下に下げるように前かがみになり、飛散物から身を守るために手で頭を覆う」とよいということなので、ぜひ覚えておこう。

JAF:クルマなんでも質問箱
http://www.jaf.or.jp/qa/accident/