タクシードライバーのネットワークを活用
第一交通産業株式会社は22日、綜合警備保障株式会社(ALSOK)と共同で、2016年8月より地域のボランティアとして「位置情報提供システム」を利用した位置情報の提供を、福岡県北九州市において始めると発表した。
このボランティアは、ALSOKが開発したBLEタグである「みまもりタグ」を配布して高齢者などに携行してもらい、徘徊などによって行方がわからなくなった場合などに、同社のネットワークを活用して行方不明者の発見に協力するというものだ。
同社のドライバーは、専用アプリ「みまもりタグアプリ」をスマートフォンなどにインストールしておく。そうすれば、「みまもりタグ」を携行した人とすれ違ったときに、その位置情報が自動的にサーバに蓄積されるという仕組みになっている。
地域の高齢者や子どもたちの安全を手助け
みまもりタグ」は、靴などにもセットしておけるほど小型軽量で、電池も1年以上もつ設計になっている。高齢者だけでなく、もちろん子どもにも利用可能だ。
ボランティアの期間は、2016年8月から2017年7月までの1年間となっており、当初は地域を限定し、同社グループやALSOKの社員や家族、関係者などを中心に「みまもりタグ」を最大300個配布する予定だ。そこから、自治会や有志企業などに協力を呼びかけていく。
ボランティア期間終了後も、希望者は月額200円で「みまもりタグ」を利用することができるため、常に街中を巡回しているタクシードライバーが、今後も高齢者や子どもの安全を手助けするこのようなサービスは広がっていくのではないだろうか。
(画像はプレスリリースより)

ALSOK・第一交通産業株式会社プレスリリース
http://www.daiichi-koutsu.co.jp/group/gaiyou/