タクシー界に女性の力を!国が後押し
国土交通省は、2016年6月20日に、タクシー事業における「女性ドライバー応援企業」の認定セレモニーを行うと発表した。
タクシー事業の労働力の補強に向け、女性の新規就労・定着を図るため、女性ドライバーの採用に力を入れる方針を打ち出している。
昨年2月に閣議において決定したもので、その「交通計画基本計画」によると、2013年に約6,700人だった女性ドライバーを2020年には約14,000人に倍増するというものだ。
タクシーの勤務特性を活かして
タクシーは、24時間利用できる重要な公共の交通機関であるにもかかわらず、ドライバーの不足や男性が多く活躍するなど、偏った就業構造がタクシー業界の課題となっている。
一方で、タクシードライバーは、労働時間の設定が柔軟にでき、この点が子育て中の女性にとって大きなメリットであり、女性の活躍が大いに見込まれる職業だと考えられる。
また、タクシーは、地域に密着したサービスで、タクシー事業への労働力が増えることは、地域経済の活性化となる。このような経緯で、特に女性のドライバーを増やすべく、採用に向けた取り組みや子育て中の女性が働き続けることのできる環境整備を行っている事業者を、国をあげて支援・PRすることとなった。
認定セレモニー概要
認定セレモニーは、石井国土交通大臣出席の下、開催される。6月20日11:00から、第一弾認定事業者への認定証の授与、大臣のタクシーへの試乗などが行われる。11:30ごろをめどに、大臣と女性ドライバーなどとの懇談会も行われる予定。
認定制度により、認定された事業者は国土交通省HPにて紹介されることになる。また認定された事業者は、「女性タクシー運転者の新規就労・活躍推進に関するモデル事業業務」の報告書及び関連冊子、キャラクターの使用権を与えられる。
(画像はプレスリリースより)

国土交通省 ニュースリリース
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha03_hh_000235.html