日本交通が約款を変更
日本交通株式会社は、運送約款の一部変更を発表した。
約款変更の必要性
昨今、暴言・暴行・セクシャルハラスメント行為などのタクシー乗務員に向けられたハラスメント行為が横行している。
このようなハラスメント行為は犯罪行為であることへの認識を広め、乗務員がこれらの行為に対し毅然とした対応が出来ることを目指して今回の運送約款変更が実現した。
約款変更は、女性乗務員や新卒乗務員の採用が進むタクシー業界の現状を受けたものでもある。乗務員が安心して業務を行うことの出来る環境を整えることで、さらなるサービス向上へつなげるだけでなく、タクシー利用におけるモラル向上にも期待が向けられる。
変更内容
今回の約款変更では、セクシャルハラスメント行為と喫煙に関する条項が追加された。
セクシャルハラスメント行為に関しては、乗務員に対し尊厳を傷つけたり、不利益を与えたり、脅威を与えるような行為に対し中止を求め、運送継続の拒絶・警察等への通報・損害賠償請求を行うことが明示された。
喫煙に関しては、禁煙車両内での喫煙に対し中止を求めること、求めに応じない場合に運送継続の拒絶や清掃代金等の損害賠償請求を行うことが示されている。

日本交通株式会社 プレスリリース
http://www.nihon-kotsu.co.jp/news/160608.html