車載装置の中の人工知能がリアルタイムに判定
オムロン株式会社(以下、オムロン)は6月6日、ドライバーの状態をリアルタイムに判定する世界初の人工知能搭載車載センサーを開発したと発表した。
この「ドライバー運転集中度センシング技術」は、カメラで撮影した映像からドライバーが運転に適した状態かどうかをリアルタイムに解析、ドライバーの運転への集中度をレベル分けして判定するもの。判定の結果、警告や自動停止といった車の制御を行えるようになる。
オムロン独自の高精度な画像センシング技術と、最先端の人工知能(AI)技術「時系列ディープラーニング」を組み合わせて実現した。
オムロンは、この技術を搭載した車載センサーの商品化への開発を続け、2019年から2020年までに発売される車への採用を目指すとしている。
不慮の急病も判定しドライバーを守る
開発の背景の一つには、ドライバーの運転中の発病による事故を防止するために国土交通省が策定した「ドライバー異常時対システム」のガイドラインへの対応、があるという。
なお、「ドライバー運転集中度モニタリング技術」を用いた技術デモンストレーションが、6月8日(水)から10日(金)までパシフィコ横浜で開催される「第22回画像センシングシンポジウム(SSII2016)」で行われる。
(画像はプレスリリースより)

オムロン プレスリリース
http://www.omron.co.jp/