運転者のシートベルト着料率100%ならず
国土交通省関東運輸局は6日、平成28年春の全国交通安全運動の実施結果を公表した。
平成28年全国春の交通安全運動は、4月6日(水)~15日(金)までの10日間にわたって実施された。期間中、同局はのべ9回の街頭検査を実施し、983両の検査を行った。
検査を実施した983両のうち、5.2%にあたる51両に、ランプ切れなどの整備不良がみられた。また、シートベルトの着用率は、バスとトラックの運転者は100%だったが、ハイヤー・タクシーの運転者は99.6%となっている。
後部座席のシートベルト着用率はかなりお粗末
今回の同局の街頭検査では、259両のハイヤー・タクシーが検査を受けている。期間中の交通事故発生数は、バスが3件、トラックが15件に対し、ハイヤー・タクシーは0件となっており、日頃の交通安全に対する心がけが現れた格好だ。
しかし先にも述べた通り、ハイヤー・タクシーの運転者のシートベルト着用率が100%ではなかったことが残念だ。さらに、ハイヤー・タクシーにおいては、助手席のシートベルト着用率は100%だったが、後部座席での着用率はわずか12.9%だった。
確かに、後部座席の利用客に向かってシートベルト着用を言い出しにくいこともあるだろう。けれど、利用客の安全を優先するためにも、特別な事情がない限りは必ずシートベルト着用をお願いするべきではないだろうか。人の命を運ぶプロドライバーとして、ぜひとも気をつけたいところだ。

国土交通省関東運輸局プレスリリース
http://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/press/