訪日外国人に向けた専用乗り場を設置
国土交通省近畿運輸局京都支局および京都市産業観光局観光MICE推進室は、2016年3月より京都駅において実施している、実証実験「フォーリンフレンドリータクシー」のアンケート結果を集計し発表した。
フォーリンフレンドリータクシーは、訪日外国人向けに京都駅の烏丸口と八条駅に専用乗り場を設置し、外国語で対応できる認定運転者が、海外のクレジットカードでも支払い可能な機器を備えるなどした認定車両によって運行されている。
今回の調査結果は、2016年3月1日から23日までの期間中、フォーリンフレンドリータクシーを利用した外国人旅行者に実施したアンケート474件と、運行している運転者に実施したアンケート62件から集計されたものだ。
利用者・事業者双方から好評を得て
まず、フォーリンフレンドリータクシーを利用した外国人旅行者のうち、97.7%が「快適であった」と回答し、さらに97.9%が「京都駅からタクシーに乗る際は専用乗り場を利用したい」と回答しており、非常に好評であったことがうかがえた。
また、運転者側も83.9%が「今後も専用乗り場での営業を続けたい」と回答しており、事業者側としても非常によい試みであったとうかがえる。
そして今後の課題としては、いわゆるジャンボタクシーのようなワゴン車両の導入がさらに必要であることなどが判明した。これは、京都駅からタクシーを利用する外国人旅行者には、家族連れなど多人数のグループが比較的多く、2台に分乗するケースがかなりあることが確認されたからだ。
今回の実証実験は4月1日より第2期に入っており、来年2017年3月31日まで継続される。そして2017年4月1日から本格運行の開始が予定されており、訪日外国人を対象とした新しいサービスとして定着していくこととなりそうだ。

国土交通省近畿運輸局京都支局・京都市産業観光局観光MICE推進室 プレスリリース
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