電気自動車の大口契約が続く欧州
日産自動車株式会社(日産)は5月19日、スペインの首都マドリードのタクシー会社「La Ciudad del Taxi」社のタクシー車両として、電気自動車「リーフ」110台を販売すると発表した。
日産によればタクシー車両としての電気自動車販売としては、世界最大の大口契約となる。
日産ではこれまで約800台の電気自動車をタクシー車両として納車。
オランダの首都アムステルダムのタクシー会社にリーフとワゴン型のe-NV200を合計100台、ハンガリーの首都ブダペストではリーフ65台を納車した実績を持つ。その他にイギリスでもタクシー車両としての納車実績がある。
今回の契約はそれらの実績を上回ることになる。
リーフのタクシー車両には、地元通信会社の協力で、無線のインターネット通信(WiFi)が装備され、乗客は無料で使用できる。
ゼロエミッションに向けた行政の施策が後押し
都市環境や地球環境の問題意識の高まりを背景に、欧州でもゼロエミッションに向けた動きが加速している。
スペインでも、電気を利用した交通に対して各行政レベルで施策が展開されている。マドリード都市圏では、タクシードライバー等の業務用車両の運転手を対象に電気自動車利用に関連した補助事業を6月に表明する。
また、スペイン政府も100%電気自動車やゼロエミッション交通に対して200万ユーロの予算を確保。マドリード市庁も充電ステーションを市内に設置するとしている。
なお今回の発表は、開催中のマドリードモーターショーの中で行われた。
(画像はプレスリリースより)

プレスリリース(英語)
https://newsroom.nissan-global.com/